コウノトリの郷公園とは

コウノトリ

コウノトリは湿地生態系の頂点に君臨する鳥で、大型の淡水魚をはじめとする水生動物から、ヘビやバッタのような陸生動物まで、多様な餌を食べる肉食の鳥です。現在では、極東に2000羽あまりしか生息していない絶滅危惧種です。


  1. 名称
    英名 Oriental White Stork
    学名 Ciconia boyciana(キコニア・ボイキアナ)(Ciconiaはラテン語でコウノトリを意味し、boycianaは学名の命名者であるR. Swinhoeのところにコウノトリを持ち込んだR. H. Boyceの名に由来します。)
  2. 分類
     コウノトリ目コウノトリ科
  3. 大きさ
     両翼を広げたときの大きさ(翼開長)は200~220cm、立った状態での高さは100~110cm。体重は4~5kg。
  4. 雌雄の区別
     外見上の差異はほとんどありませんが、一般的にオスはメスより大きいです。
  5. 餌生物 肉食性で、ドジョウ、フナなどの魚類をはじめ、ヘビ、カエル、バッタなどの多様な動物を餌とします。
  6. 分布
     ロシア極東地方や中国東北部等で繁殖し、中国の長江中流域、台湾、韓国、日本などが主な越冬地です。かつて繁殖していた日本や韓国では、野生復帰事業が進められています。
  7. 国内外での保護上の位置付け
    環境省レッドリスト 絶滅危惧ⅠA類(CR)(ごく近い将来、野生での絶滅の危険性が極めて高いもの)
    IUCNレッドリスト Endangered(EN)絶滅危惧IB類(Critically Endangered(CR)ほどではないが、近い将来、野生での絶滅の危険性が高いもの)
    ワシントン条約 附属書Ⅰ(絶滅のおそれのある種で取引による影響を受けている又は受けるおそれのあるもの)
  8. 世界全体での個体数
     1000以上2500未満(IUCNによる推計)
  9. 生息環境
     主に内陸にある湿原、湖沼、河川、水田、遊水池などに生息します
  10. 繁殖生態
     大陸の個体群は、カラマツ、モンゴリナラ、コオノオレ、シラカンバなどの高木に営巣することが多いのですが、電柱や鉄塔などの人工物にも営巣します.日本で繁殖していた個体群は、主にマツの樹上で営巣していましたが、寺社の屋根、電柱などでも営巣していました。一夫一妻でテリトリーを形成して繁殖し、造巣、抱卵、育雛を雌雄が共同で行います。野生では、主に高さ4~17mの樹上に、長さ20~150cmの枝を使って、直径1.0~2.5m、厚さ0.5~2.0mの外巣をつくり、枯れ草や羽毛を敷いて内巣をつくります.通常1日おきに合計2~5卵を産み、多くは第4卵を産むと本格的な抱卵に入ります。卵の大きさは、飼育下では平均で長径72.9mm(71.2~74.8mm)、短径53.4mm(53.0~54.8mm)、重さ115.1g(109.6~124.1g)です。卵は抱卵開始後30~34日で孵化し、雛は最初の孵化から53~70日間巣に留まります。幼鳥は、巣立ち後約1週間は巣の近くにとどまり、徐々に分散していきます。兵庫県但馬地方では、大陸の個体群よりも早く2月中旬に造巣を始め、3月下旬から4月上旬に産卵し、4月下旬から5月上旬に雛が孵化し、6月下旬から7月上旬に巣立ちします。
  11. 見分け方
     姿はタンチョウなどのツル類や、アオサギなどのサギ類に似ていますが、色や大きさ、飛び方などが異なります。サギ類は首をS字に折りたたんで飛びますが、コウノトリは首をまっすぐに伸ばして飛びます。コウノトリは樹上に止まることができますが、タンチョウなどツル類は木に止まることはできず、樹上ではなく地面に巣を作ります。また、ツル類は鳴き声を出すことができますが、コウノトリは鳴き声を出すことができないので、クラッタリングでコミュニケーションをとります(ヒナのうちは声を出すことができます)。
  12. 近縁種
     主にヨーロッパに生息するヨーロッパコウノトリ(シュバシコウ)は、嘴が朱色をしており、大きさはコウノトリよりも少し小さいです。以前は同種別亜種に分類されていましたが、現在は別種とされています。赤ちゃんを運んでくるという伝承はコウノトリではなく、ヨーロッパコウノトリについてのものです。
  13. 法律上の位置づけ
     文化財保護法で「特別天然記念物」、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)で「国内希少野生動植物種」に指定されています。また、兵庫県の県鳥でもあります。
  14. 寿命
     野外での寿命はまだわかっていませんが、飼育下では40年以上生きた個体がいます
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