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園長 増 井 光 子
兵庫県立コウノトリの郷公園からみなさんへ

 兵庫県教育委員会では、国の特別天然記念物であり、兵庫県の県鳥でもあるコウノトリの日本最後の生息地となった但馬地域・豊岡市において、昭和40年に人工飼育を開始するなど、豊岡市をはじめ地域住民の皆様の協力を得ながら、長年にわたりコウノトリの保護・増殖に努めてまいりました。
 この間、野生コウノトリの激減や、飼育下のコウノトリの死亡、産卵から孵化の難しさなど、苦難の時代がありましたが、平成元年に繁殖に成功して以来、毎年、増殖に成功し、100羽を超えるコウノトリを飼育するに至っています。

 兵庫県立コウノトリの郷公園は、コウノトリの保護・増殖が順調に進展するなか、野生化の可能性をも含めた新たな視点に立って、人とコウノトリの共生できる環境と学習の場を提供することを目的として整備された施設です。

 このため、兵庫県立コウノトリの郷公園としましては、「コウノトリの種の保存と遺伝的管理」、「野生化に向けての科学的研究及び実験的試み」、「人と自然の共生できる地域環境の創造に向けての普及啓発」の3点を基本的機能に位置づけ、コウノトリの保護・飼育・増殖、野生化に向けての研究、環境づくりなど多様な事業に取り組んでいくこととしています。
将来、コウノトリを但馬の大空に再び蘇らせるためには、単に公園整備にとどまることなく、地域全体の環境づくりを推進していくことが不可欠です。折しも、地球規模の課題として環境問題が人々の関心を高め、物質的な豊かさから心の豊かさへと価値観が変化しつつある今日、コウノトリの野生復帰の実現によって得られる人と自然との共生できる地域環境は、真に人にとって、「豊かな自然」であり、文化であると考えます。

 兵庫県立コウノトリの郷公園では、コウノトリの野生復帰に向けた研究成果の発信、広く県民に開かれた環境保全を再考察するための自然観察や体験学習等の提供など、人と自然の共生できる環境の創造に向けた取組を通して、広く人々に寄与することをめざしております。
 今後とも、地域住民の皆様はもとより、関係機関のさらなるご理解とご支援を賜りますようお願いします。

 (お知らせ:平成22年7月13日(火)、当園の増井光子園長が急逝いたしました。)

[兵庫県立コウノトリの郷公園] 〒668-0814 兵庫県豊岡市祥雲寺字二ヶ谷128番地 TEL (0796)23-5666 FAX (0796)23-6538 メール E-mail

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