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大迫義人

大迫義人(OHSAKO Yoshito)(研究部長心得)

希少鳥類の保全のための行動学的・生態学的研究とコウノトリ野生復帰のプロジェクトに従事しています。

略歴

1957年 鹿児島県生まれ
1982年 京都大学理学部卒業
1991年 大阪市立大学博士課程単位取得退学
1991年 福井県自然保護センター勤務
1999年 姫路工業大学(現兵庫県立大学)自然・環境科学研究所 准教授
兵庫県立コウノトリの郷公園 主任研究員
2010年 兵庫県立コウノトリの郷公園 研究部長心得

学位
 博士(理学)(大阪市立大学)

専門分野
鳥類学、動物社会学、行動生態学

研究内容

人間活動とともに現出してきた野生生物の急激な減少と絶滅は、ひいては人類の存続にも関わってくる、学問的にも社会的にも緊急の課題である。希少鳥類であるコウノトリとツル類を主な対象として、それらの生息環境や餌動物などの解析と再生、及び飼育下個体の増殖・管理などについて、遺伝学的分析も含めた生態・行動学的研究を進めている。

研究業績

著書
1)『福井の鳥とけものたち』(編・共著)、福井県(1998)
2)『ナホトカ号重油流出事故による水鳥救護の記録』(編・共著)、福井県(1998)
3)『野鳥等の油汚染救護マニュアル』(分担筆)、日本鳥類保護連盟(1998)
4)『傷病野生鳥類・哺乳類の識別と取り扱い』(編・著)、福井県(1999)
5)『福井県のすぐれた自然 動物編』(編・共著)、福井県(1999)
6)『週間日本の天然記念物動物編-帰ってきた幸せの白い鳥コウノトリ』(監修)、小学館(2002)
7)『鳥類学辞典』(分担筆)、昭和堂(2004)
8)『自然再生:生態工学的アプローチ』(分担筆)、ソフトサイエンス社(2005)
9)『保全鳥類学』(分担筆)、京都大学学術出版会(2007)
10)『鳥学大全』.(分担筆) 、東京大学総合研究博物館(2008)
11)『野生動物保護の事典』(分担筆)、朝倉書店(2010)
12)『鳥との共存をめざして 考え方と進め方』(分担筆)、中央法規(2011)
13)『水辺と人の環境学』(分担筆)、朝倉書店,東京.(2014)

論文(2001~)
1)OHSAKO, Y. 2001. Spacing patterns and winter dominance relationships among three
species of wagtails (Motacilla spp.) in Japan. Jap. J. Ornithol.50:1-15.
2)K.NAITO, Y. OHSAKO, N. KIKUCHI & H.IKEDA. 2002. Landscape assessment for the
restoration of a favourable habitat for the oriental white stork in Japan: the
reintroduction project. Landscape Planning & Horticulture 2:196-201.
3)池田啓・大迫義人・内藤和明・佐藤稔・三橋陽子. 2005. コウノトリにみる希少種の
保全と再導入. 東海畜産学会 16:13-16.
4)中島拓・江崎保男・中上喜史・大迫義人. 2006. 水田と河川,コウノトリ野生復帰地
での餌場の相対的価値 : 豊岡盆地に生息するサギ類を指標として. 保全生態学研究 11:35-42.
5)Kazuaki NAITO, Naoki KIKUCHI, Yoshito OHSAKO & Hiroshi IKEDA. 2006.Reintroduction of the Oriental White Stork which is a bird in rural landscape.In: Proceedings of the International Symposium on Wetland Restoration 2006.pp.127-131.
6)Yoshito OHSAKO, Hiroshi IKEDA, Kazuaki NAITO & Naoki KIKUCHI. 2008.Reintroduction Project of the Oriental White Stork in Coexistence with Humans inJapan. In the proceedings of International Environmental Conference: “A Healthy Amur for a Better Life” pp.189-199.
7)那須義次・村濱史郎・三橋陽子・大迫義人・上田恵介. 2010. コウノトリの巣から発見された鞘翅目と鱗翅目昆虫. 日本昆虫学会和文誌 昆蟲 13(3・4):119-125.(9/25)
8)大迫義人・三橋陽子. 2010. 日本における野生コウノトリの飛来・滞在記録(2000~2004年). 日本ツル・コウノトリネットワーク彙報 たづ 4:7-10.(4/1)
(OHSAKO, Y. & Y. MITSUHASHI 2010. Records of wild Oriental White Storksin Japan between 2000 and 2004. Tazu, Bulletin of the Japan Cranes and Storks Network 4:10-12, 1st Apr.)
9)大迫義人・三橋陽子. 2011. 日本における野生コウノトリの飛来・滞在記録(2005~2009年). 日本ツル・コウノトリネットワーク彙報 たづ 5:1-4.
(OHSAKO, Y. & Y. MITSUHASHI 2011. Records of wild Oriental White Storks in Japan between 2005 and 2009. Tazu, Bulletin of the Japan Cranes and Storks Network 5:4-6)
10)OHSAKO Y. 2011. Establishing an international cooperative strategy for the conservation of Oriental White Storks in Northeast Asia. Reintroduction 1:81-85.
11)大迫義人・江崎保男. 2011.野外コウノトリへの実験的な給餌中止とその効果. 野生復帰 1:45-53.
12)内藤和明・大迫義人.2011. 放鳥個体の追跡記録の記述に基づく行動の類型化とモニタリングへのフィードバック. 野生復帰 1:37-43.
13)佐藤稔・吉沢拓祥・三橋陽子・大迫義人・内藤和明. 2011.野外コウノトリの捕獲方法3種類の比較と有効性. 野生復帰 1:71-76.
14)江崎保男・佐竹節夫・吉沢拓祥・三橋陽子・大迫義人. 2012.兵庫県豊岡市に飛来・定着した野生コウノトリの死亡とその原因-激しい種内闘争? 山階鳥類研究所研究報告 43:197-201.
15)大迫義人. 2012.コウノトリの絶滅から保護・増殖,そして野生復帰. 日本鳥学会100周年記念特別号:91-93.
16)那須義次・三橋陽子・大迫義人・上田恵介. 2012. 兵庫県豊岡市のコウノトリの巣に共生する動物. 日本昆虫学会和文誌 昆蟲 15(3):151-158.
17)大迫義人・内藤和明・吉沢拓祥. 2012.明け2歳で繁殖した野外コウノトリのオス. 野生復帰 2:81-82. 18)高須夫悟・大迫義人. 2012.日本におけるコウノトリの再導入個体群の存続可能性分析. 野生復帰 2:37-42.
19)EZAKI, Y. & OHSAKO, Y. 2012. Breeding biology of the Oriental White Stork reintroduced in Central Japan-Effects of artificial feeding and nest-tower arrangement upon breeding season and nesting success. Reintroduction 2:43-50.
20)内藤和明・西海功・大迫義人. 2012.豊岡の飼育下および野外のコウノトリの遺伝的多様性と繁殖計画への示唆. 野生復帰 2:57-62.
21)内藤和明・吉沢拓祥・三橋陽子・佐藤稔・大迫義人. 2012.コウノトリの飼育情報を一元的に管理するシステムの開発とその運用. 野生復帰 2:75-80.
22)Yasuo Ezaki,Yoshito Ohsako & Satoshi Yamagishi. 2013. Re-introduction of the oriental white stork for coexistence with humans in Japan. Soorae, P. S. (ed.). Global Re-introduction Perspectives: 2013. Further case studies from around the globe. p.85-88. Gland, Switzerland: IUCN/SSC Re-introduction Specialist Group and Abu Dhabi, UAE: Environment Agency-Abu Dhabi.
23)大迫義人・尹鐘旻・郭承國. 2014. 再導入により日本で生まれたコウノトリの韓国への初めての移動. 日本ツル・コウノトリネットワーク彙報 たづ 6:11-13.
(Yoshito OHSAKO, Jongmin YOON and Seungkook KWAK. 2014. The first movement to South Korea of an Oriental White Stork wild-born in the reintroduction project in Japan. Tazu, Bulletin of the Japan Cranes and Storks Network 6:13-15)
24)大迫義人.2016.コウノトリの10羽の集団による長距離移動の例.野生復帰 4:69-73.
25)EZAKI, Y., MITSUHASHI, Y. & OHSAKO, Y. 2016. Survival, mortality and skewed sex ratio of the Japanese Oriental White Stork reintroduced population at the end of 2014. Reintroduction 4:95-102.
26)大迫義人・尹鐘旻・郭承國. 2014. 再導入により日本で生まれたコウノトリの韓国への初めての移動. 日本ツル・コウノトリネットワーク彙報 たづ 6:11-13.
(Yoshito OHSAKO, Jongmin YOON and Seungkook KWAK. 2014. The first movement to South Korea of an Oriental White Stork wild-born in the reintroduction project in Japan. Tazu, Bulletin of the Japan Cranes and Storks Network 6:13-15)

社会活動

学会活動
・日本鳥学会 鳥類保護委員
・日本ツル・コウノトリネットワーク副会長・理事
委員会委員
・兵庫県 環境影響評価審査会委員
・兵庫県 「兵庫の貴重な自然」改訂委員会委員
・兵庫県但馬県民局 「コウノトリ育む田んぼ」認定委員会副委員長
・兵庫県但馬県民局 コウノトリ野生復帰推進計画連絡協議会委員
・豊岡市 コウノトリ野生復帰学術研究奨励補助制度に係る審査会座長
・国土交通省・兵庫県 円山川水系自然再生計画推進委員会委員
・国土交通省・兵庫県 円山川水系自然再生計画推進委員会技術部会委員
・環境省 希少野生動植物種保存推進員
・環境省 野生生物保護対策検討会 トキ野生復帰専門家会合委員
・環境省北海道地方環境事務所釧路自然環境事務所 シマフクロウ保護増殖事業ワーキンググループ委員
・農林水産省 生息環境向上技術調査「豊岡地区」調査検討会委員
・鹿児島県 長期的ツル保護推進調査研究事業 調査検討委員会委員
・山口県 「八代のツルおよびその渡来地」保護対策策定調査研究委員会委員

受賞

・日経地球環境技術賞(第17回) 「コウノトリの野生復帰を基軸とした地域の環境保全」日本経済新聞社、2007.10(共同受賞)

他大学・民間等との共同研究等の実績

なし

得意な講演テーマ等

コウノトリの野生復帰、鳥類の生態と行動